7月13日(水)、豊島区役所・としまセンタースクエアにて「としま国際アート・カルチャーフォーラム」第3回が開催され、マンガジャパン代表・里中満智子先生が講師として登壇しました。
講義のテーマは「日本の漫画はなぜ世界を制したか」ですが、里中先生がまず語ったのは、意図して世界へ普及したというよりも偶然の産物としての現状である、ということでした。
今日のマンガは「トキワ荘」の時代のマンガ家達が生み出した画期的な表現があってこそですが、その当時マンガは大人達から有害なものであると扱われ、日本文化の一つと言われるようになるまでは長い年月がかかりました。
また海外でも、アメコミのような作品群とは異なるスタイルであった日本のマンガはなかなか受け入れられずにいましたが、次第に日本マンガは各地で受け入れられ、文化や思想を超えて共通の感動を世界中に与えることのできる無二の存在となっていった…これらの道のりを、実体験も交えて述べられました。
会の最後には高野区長より「トキワ荘」の外観を復元したミュージアム施設の建造計画について改めて発表され、実現に向けて豊島区民をはじめより多くの方々の応援をしてもらいたい旨が語られました。
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