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執筆者の写真マンガジャパン

コロナ禍の今思うこと

マンガ家を目指してらっしゃる人がこの欄を見ておいでではないかと思い、

気持ちを述べさせていただきます。


コロナ危機の現在、こんな時に自分に何ができるのかと、

無力感を抱いてしまう方がいらっしゃるのではないか、と察します。


確かに、マンガなど無くても人は生きてゆけます。

医学、食糧関連、教育、インフラ分野などと違って、

アートやエンターテイメントは生命維持や社会生活に必要不可欠な分野ではありません。

今、世界中が新型コロナの脅威にみまわれて、

「マンガなど何の役に立つのか」と悩む人もいると思います。


私自身若い頃に「自分は頑張ってマンガを描いているけれど、好きだから描いているのであって、

これで何か世の中の役に立つのか?」と悩んだ時があります。

そんな中、気づきました。

私はこれまでにどんな時に「生きててよかった」と実感したのか?

それは「感動した時」でした。


音楽、文学、美術、映画、パフォーマンス、そしてマンガ、etc、、、。

すべて、この世になくても生命維持には直接関わりません。ですが、

私たちが「生きることの意味」に気づくのは、何かに感動した時です。

直接的な生命維持の役にたたない「感動」が、人生に深みと歓びを与えてくれるのです。


人類は太古から生命力を支える何かのために生きてきたはずです。

それは「愛と感動」です。

「美しい、美味しい、楽しい」というひと時も「感動」を与えてくれました。

その「感動」を生む創作にかかわる道で頑張ることが

私たちの在り方だと信じています。


マンガ家を目指す皆さん。

その他のアート表現の道を歩む若い皆さん。

目に見える「役に立つこと」ではなくても、どこかのだれかの「生きててよかった」に、つながるように、

自信と夢を持って頑張ってください。


まだまだ続く、、いいえ、いつの世も絶えない「不安と悲しみの世」に、

力を与えられるように、期待しています。


一般社団法人マンガジャパン

代表   里中満智子

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