【文化庁メディア芸術祭20周年企画展-変える力】関連イベント シンポジウム『「メディア芸術祭」の20年』開催 代表・里中満智子先生が登壇

2016年11月5日(土)、東京秋葉原・アーツ千代田 3331にて文化庁メディア芸術祭20周年展関連のシンポジウムが開催され、マンガジャパン代表・里中満智子先生が登壇しました。


このシンポジウムでは里中代表のほかに、ゲームクリエイターの岩谷徹氏やアニメーション監督の富野由悠季氏ら、文化庁メディア芸術祭において審査委員や運営委員を務めてきた人物が登壇するという貴重な機会となりました。


文化庁メディア芸術祭は元々「文化庁芸術祭」を下地に、芸術祭では評価が難しいながらも世界的に評価されつつあったマンガ・アニメ・ゲームなどの分野を顕彰・公表するために立ち上げられました。

企画の立ち上がりから後付け的に「メディア芸術」という名称が用いることとなりますが、その結果それまでカテゴライズが難しかったマンガ・アニメ・ゲームなどを総称する名称として定着することとなります。

多くの要素を文化庁芸術祭と共通してきた文化庁メディア芸術祭でしたが、独自の試みであった”国内・国外を問わず広く作品を募集する”という面を一貫したことで、世界的に作品が集まる、文化庁芸術祭とは一線を画する祭典として成長することになりました。


また文化庁メディア芸術祭が活気付くのに伴い、メディア芸術作品を収蔵する施設の必要性が語れる場面が増えていき、2009年頃には「国立メディア芸術総合センター構想」が持ち上がりました。

アート部門やエンターテインメント部門の作品は自由な発想が故に保持スペースを必要とするものが多く、またかねてより危惧されていたアニメーターの労働環境の改善の一助にもなるものとして、大いに期待が持たれていましたが、当時の時流や政権交代の影響を受けてしまい、残念ながら実現は叶いませんでした。

登壇者の中でも里中代表は当時精力的に訴えかけを行っていた人物の一人で、並々ならぬ苦労があったことを語られていました。


今回登壇したマンガ・アニメ・ゲーム、いずれの分野も様々な規制法と表現の自由との兼ね合いに苦しんできた分野でした。

クリエイターは作品を生み出すので精一杯。とはいえ自らの作品づくりの環境に目を向けて意思表明を行わなくては、創作活動を未来へ繋げることは難しいと言えます。

その意味では「メディア芸術」として国から顕彰され評価される機会が20年続いたことは非常に価値あることと言えます。これまでの20年の「メディア芸術」作品から学び、この先の数十年の未来の「メディア芸術」へ繋がっていけば幸いと思います。


当日の様子


一部写真提供:CG-ARTS協会(公益財団法人 画像情報教育振興協会)


「メディア芸術祭」の20年

日 時: 11/05 (土) 15:00-16:30

会 場 :アーツ千代田 3331 [2階 体育館]

定 員 :200名


出 演 :建畠 晢(多摩美術大学長/文化庁メディア芸術祭運営委員)

    岩谷 徹(ゲームクリエイター/東京工芸大学教授/

元エンターテインメント部門審査委員)

    里中 満智子(マンガ家/元アニメーション部門・マンガ部門審査委員)

    富野 由悠季(アニメーション監督/元アニメーション部門審査委員)

    佐伯 知紀(映画映像・メディア芸術研究者/前文化庁主任芸術文化調査官)

モデレーター :文化庁担当者


詳細ページ:http://20anniv.j-mediaarts.jp/event/33/

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