第29回手塚治虫文化賞贈呈式・記念イベント
- マンガジャパン
- 11 分前
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2025年6月5日、第29回手塚治虫文化賞の贈呈式が浜離宮朝日ホール(朝日新聞東京本社内)にて開催され、「特別賞」に一般財団法人横手市増田まんが美術財団が選ばれました。
この財団は、当団体賛助会員である横手市増田まんが美術館の運営母体であり、約30年にわたり、マンガ原画の保存・展示・調査研究・収集を地道に積み重ねてきました。日本のマンガ文化の保存と次世代への継承に取り組む姿勢が高く評価され、今回の受賞に至りました。
特別賞は、「手塚治虫の志を継ぎ、顕著な業績を残した個人・団体」に贈られるもので、美術館という地域拠点の文化施設が全国的に評価された意義は大きく、漫画原画の文化的価値があらためて注目を集めています。
贈呈式当日は、他部門の受賞者とともに財団の大石卓代表理事が登壇し、喜びと今後の抱負を語りました。

贈呈式後に、マンガ大賞を受賞されたりんたろう先生と当団体会員の秋本治先生によるトークショーが行われました。トークショーでは、りんたろう先生のアニメーション監督としてのキャリアや、手塚治虫先生との思い出、そして受賞作『1秒24コマのぼくの人生』に込めた想いなどが語られました。

第29回手塚治虫文化賞 受賞作品一覧
マンガ大賞:『1秒24コマのぼくの人生』
著者:りんたろう(河出書房新社)
アニメーション監督として知られるりんたろう氏が、自身の人生とアニメ制作の歩みを描いた自伝的作品。
新生賞:『どくだみの花咲くころ』
著者:城戸志保(講談社)
「普通」からはみ出した子どもたちの関係性をエンタメとして力強く描く力量が評価されました。
短編賞:『ザ・キンクス』
著者:榎本俊二(講談社)
独特のユーモアと鋭い観察眼で描かれた短編作品が評価されました。
特別賞:一般財団法人 横手市増田まんが美術財団
30年にわたり、マンガ原画のアーカイブに尽力してきた業績が評価されました。
詳細は、朝日新聞社の特設ページをご覧ください。
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